脳幹ってどんなもの? | 自律神経が正しく働けば病気は治る!!

脳幹ってどんなもの?

それでは脳幹の勉強からして下さい。 (笑)

脳幹は、間脳(視床・視床下部)、中脳、延髄、橋で構成されています。


間脳

間脳は視床脳(ししょうのう)と視床下部(ししょうかぶ)とに分けられ、内臓など人体のすべての器官を管理している自律神経の中枢部というだけでなく、嗅覚を除くすべての感覚にも関係しています。

自律神経が、体の状態を把握し、適切な信号を送り続けることによって、人間は意識しなくても心臓が動き、肺で呼吸をし、眠くなったら自然と眠るようになっています。自律神経系、ホルモン系、免疫系という3つの系統の機能がバランス良く整っていると人間は健康な状態を保つことが出来ます。

しかし間脳が老化してきたり、疲労やストレス等の要因で間脳の働きが低下してくると、自律神経やホルモンの調整が正常に働かなくなり、結果として免疫力も低下して病気になると考えられています。

また、病気になっても間脳の働きが十分でないと自然治癒力が高まらず、元の健康な状態に戻すことが出来ません。

糖尿病や、高血圧といった生活習慣病も間脳の働きの低下が原因と考えられます。 また更年期障害や、認知症等も間脳の働きが低下することで発症する病気と考えることができます。


中脳

大脳と脊髄、小脳を結ぶ神経線維の集まりです。目に光が入ったときに瞳孔を収縮させる対光反射やピントを合わせる調節反射など視覚反射と眼球運動に関する反射の中枢があります。

また聴覚の重要な中継所でもあり、聴覚刺激に対して反射的に眼球や体の運動をおこす中枢、歩行時の身体の平衡、姿勢の制御などに関する中枢もあります。


延髄

延髄は大脳や小脳と脊髄をつなぐ中継地点で、身体の感覚情報や大脳の命令伝達が通過する神経回路の大動脈です。

呼吸中枢や循環の中枢など、生命維持に重要な中枢が存在し、生きていく上で必要不可欠なところで、延髄がダメージを受けると、呼吸停止などが起こり、生命を維持するのが困難になります。

延髄は一生眠らない脳と言われ、生命維持の中枢です。

他にも延髄には重要な機能があります。

○ 味覚をつかさどる中枢
延髄内には舌神経の中枢があり、味覚を感じたり、舌を動かす機能を管理しています。延髄のこの部分に障害が起こると、味覚不全などの症状が出現します。

○ 声帯や咽頭の筋肉を調整する中枢

延髄内にある疑核という喉の筋肉中枢が、食べ物や水分を飲み込んだり、気道に呼吸を促す喉の筋肉の働きを管理しています。

延髄のこの部分に障害が起こると、声のかすれや、飲み込みなどの機能が十分に働かなくなります。

○ 細かな作業や動作をつかさどる運動中枢

身体で得た感覚情報は、延髄から小脳に伝えられます。

延髄のこの部分に障害が起こると小脳性運動失調や筋肉の緊張低下が起こり、手や足を使って行う細かな作業や動作ができなくなります。

○ 平衡感覚の中枢

三半規管での平衡感覚が延髄を経由して小脳に伝えられます。延髄のこの部分に障害が起こると平衡バランスが乱れたり、ふらつきやめまいが発生します。歩行はもちろん、立つことも困難になります。

○ 眼球運動中枢

「眼を動かす」という大脳の命令や、「瞳孔の収縮・拡大」という自律神経の命令は、延髄網様帯から眼球内外の筋肉へと伝えられます。

延髄のこの部分に障害が起こると、眼球筋肉の情報伝達が不完全となり、瞳孔の縮小・眼球の陥没・眼瞼の下垂といった症状が発生します。


橋は小脳との重要な連絡路です。多くの脳神経核が存在し、三叉神経、外転神経、顔面神経、聴神経といった脳神経が出る部位でもあります。

脳幹を経由する多くの伝導路が橋を通過し、大脳皮質からの運動性出力を小脳へと伝える経路などが存在します。

脳出血の中でも最も重症なのが、脳幹部に出血が起こる「脳幹出血」で、脳幹でも一番出血が起きやすいのが橋(きょう)です。

この部分で出血が起こると、発作後数分で意識がなくなり、手足が動かなくなり、そのまま死に至ることもあります。


近年話題になっている「脳死」は、脳幹が死んだ状態です。大脳の働きが失われて、脳幹だけが生きている状態を「植物人間」と言い、最低限生きていることはできますが、脳幹が死ぬと、自分の力では生きていくことができません。

形も大きさも私たちの親指を大きくしたくらいで、たった200グラムの重さの脳幹が働くことで私たちは生きていることができます。

生きていく上で、脳幹がいかに大切かお分かりいただけたと思います。

そして脳幹の働きの良し悪しが、健康に大きく関わってくるという理由も理解していただけたはずです。


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